チャネル(斜め線)と水平線だけである程度予測が可能

金融商品の価格は政治的、経済的要因に基づいて変動しますが、全ての値動きがそれらの要因が支配する訳ではありません。何のイベントもない期間中でも投資家や実需の需給要因などでも価格は変動します。

全ての値動きはテクニカル分析によりある程度説明が付く場合が多く、従って、年々、テクニカル分析を元にポジションを取る投資家が増えていきます。そのような投資家が占める割合が増えるにつれ、値動きはテクニカルに動く習性を強く持つことになります。

一方で、テクニカル分析は高度過ぎてしまうと一般に受け入れづらいものとなり、その高度なテクニカル分析がシグナルを点灯したとしても、誰も気付かずスルーされてしまいます。結局、そのような場合での値動きは継続しないことになります。

簡単なテクニカル分析ほど参考にする投資家は多いのは事実だと思いますが、簡単過ぎるとかえって邪魔者が逆の値動きを操作し、騙しを喰らうことが多くなります。それでも一定程度、結果を残すことは可能ですが、投資の初心者ほど、少しの損切りを実行できずに、いつまでもポジションを保有し、口座が破綻するまで保有してしまう、ということを経験した方は多いことでしょう。

では、できるだけ簡単に、高度にならない程度で、大口投資家も注目する分析手法は何でしょうか。私の経験で言いますが、テクニカルツールとしてチャネル(斜め線)と水平線だけによる分析で十分ではないかと思っています。

私は主に水平線、チャネル、ラインを使用します。これに水平線分析の応用ツールであるフィボナッチリトレースメントの4つ、あとは全てのチャートに120SMAと200EMAを表示させます。

これらのツールは過去の一時的な高値、安値を参考にして、バランス良く通過するようにセットするのが基本です。例えば、高値同士、安値同士を選んでトレンドラインを引くのは簡単にできます。そのトレンドラインをずっと過去に延長すると、直近ではサポートラインだったものが、過去ではレジスタンスラインとして機能していた、ということもたくさんあります。このような現象があることから、あまり高値ばかり、安値ばかりということを気にせず、場合によっては短期間で高値と安値をトレンドラインで引いたりすることもあります。

では具体的にどのように引くのでしょうか?それは答えがありません。とにかく引きまくって、直近の値動きと理屈があるように引いてみるしかありません。実際の値動きでそれぞれのラインで反応するかどうかの確認が必要です。

そのラインで反応したことが分かれば、その後の値動きでそれぞれのラインを参考にすることができます。そうなるともう勝ったも同然です。面白いように予測に使えることになるのです。

何はともあれ、2024年8月14日、日本時間のお昼頃から夕方に掛けてドル円の値動きを追ったものをご紹介しましょう。このXのポストを確認するだけで、どのようなことなのかを実感することができるでしょう。あとはご自分で練習するしかありません。私が引いているラインはあくまでも私が良いだろうと思って直感的に引いたものです。たまたま予想した値動きに合いましたが、予想した値動きが実際の相場に合ったことが確認できたので、その後の値動きもスムーズに予測できた、というだけのことです。是非、何度も見返して参考にして、ライントレードのスキルアップに役立てていただこうと思います。あまり難しくはありません。誰でも分析できるレベルです。そうでないと多くの相場参加者が参考にしません。ここを良く覚えておいてください。(Xのサムネイル画像を2枚掲載しているものについては、本記事ではXのポストの下にチャート画像を掲載しています)

最初のチャート画像だけ詳細に解説します。ドル円の5分足チャート上に2つの下落チャネルと、4時間足レベルで引いた大きめの上昇チャネルが表示されています。水平線は過去の目立つ複数の高値、安値を引いたもので、1本の水平線ではサポート、レジスタンス、どちらも機能しているものも含まれています。あまり引きすぎると混乱しますが、4時間足レベルで目立つ水平線を描いても、実際のトレードで参考にする5分足チャート上では水平線の間隔が大きく広がっている状態ですので、もし水平線を残すべきかどうか迷われた場合は残しておく方が良いと思います。値動きの角度は一定時間継続し、仮にチャネルから外れたとしても、直下で同じようなチャネルを形成することは良くありますので、元のチャネルを消すよりも、チャネルをもう一段平行移動させて表示させることも重要です。斜めのラインはある程度の時間が経過すると見えなくなりますが、重要な水平線は半永久的に参考になることが多いようですので、できるだけ消さずに残しておくべきでしょう。

これらの値動きで、約50pips獲得しています。私の場合は大きい相場でも初動でトレードが終了してしまいますので、1トレード当たり大きくても30~50pipsで利食いすることが多いです。利食い千人力でこれまでやってきました。投資歴30年です。

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